「おはようございます」の謎 3

 

なぜ、昼でも夜でも「おはようございます」と挨拶するのか

まとめ

挨拶とは、話の取っ掛かりの部分である。今で言うところの「ちょっと聞いてよ。今日さぁ…」というような部分だとしたら、それは是非、笑顔で爽やかに言いたいものだ。

もしも友人が眉根を寄せた険しい顔で、「ねぇ、ちょっと聞いてくれる?今日さぁ、家を出るときポストを見たの…」と話し始めたら、『何?何が入っていた?』と心配になる。
『大丈夫かしら。何て声をかけよう』とオロオロしていると、更に眉間にシワを寄せた友人が続ける。
「この間受けた試験の…」
『あぁ、そっちか。あんなに勉強頑張っていたのに。うゎぁ、なんて慰めようか』
「合格証書が届いていた」と言われたら、何かヘンなカンジがする。
逆もそうだ。満面の笑みで「今日、彼氏から別れようって言われた」なんて報告されたら
『カレのこと、嫌いだったの?』と思う。

 

楽しく話し始められたら、きっと話題も楽しいだろうと予測するし、悲しく話し始められたら話題も悲しいだろうと思う。
笑顔で挨拶をするということは、笑顔になれるようなことがいっぱいある、その準備はできているよと宣言しているのと同じことなのかもしれない。

 

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