敬語の調合

敬語を作るには、そのためのルールがある。
尊敬語を作るルール、謙譲語を作るルール、それらを一定の正しい敬語の形にするためのルール。
まずは、そんなルールの説明から。

 

敬語を作るルール

●ルール1

上下関係を考える

 

相手が目上の人なのか、キャリアが上の人なのか、年齢はどうか、総合的に判断して、相手に対して敬語を使うべき場合、自分(自分側)は低める 相手(相手側)は高める
私が言う→「申し上げる」

相手が言う→「おっしゃる」

 

●ルール2

ウチの関係とソトの関係を考える

 

日本語の敬語は、相対敬語 と呼ばれる。

つまり、他との関係性によって敬語を使うかそうでないかが決まるということ。
たとえば会社内で、社長について話しているのであれば、
「社長が言う」→「社長がおっしゃる」となるが、社外の人と話すときは、「社長が言う」→「社長が申しました」となる。
どんなに尊敬していても、社外の人に対して社長の話をする時は、「弊社の社長が申しておりました」と自分を低めるのと同様に謙譲語で話す。 ウチの関係 にある(たとえば家族、同じ組織に属する )人、ソトの関係 にある(自分側の人間として扱わない )人を見極めなければならない。

 

つぎは…>>>敬語を調合する2

 

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